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海外の公認会計士は実際はどのような仕事の仕方をしているの?(タイ実例)その3

CEOコラム
2017-10-19

前職はDENAという会社の経営企画でした

 

経歴でも書いていますが、前職はDeNAというITの会社でした。経営企画というポジション(要は何でも屋)で入れてもらい、社内を走り回り、事業に関係する事象、数字を取りまとめていました。その前の監査法人での経験が活きたかどうか、当時はよくわかっていませんが、とりあえず、頼るものは会計・税務・法律の知識しかありませんでした、そしてまとめて、整理して、説明して、巻き込んで実行する。(かっこよく書いていますが、ダメダメでいつも怒られていました)

 

物事を進めることが、とても難しく、調整が必要で、時間がかかる。文字通り、経営に関するものを企画して、立ち上げて、進めるということはとても難しいなと思いました。しかも主にコーポレートなので、組織のルール、仕組み、ちょっと大きいと会社間に関係するもの、事業の前線に関するものではあまりなかったんです。でも、楽しかったですけどね。その前の監査の仕事とは違う頭、違う仕事内容、違うコミュニケーションの取り方をして進めた記憶があります。

 

翻って現在タイ。実例として2つ書きましたが、ベースとしては記帳代行、会計・税務・法律の相談ということをやっていると書きました。さらに今回書くのは上記のDeNAでの経験が活きてきていると感じる、ハチャメチャ?であり、組織全体に通じることをやっています。

 

 

業務:

経営(特に組織・人材)に関する相談、事業の方向性、本社との調整のサポート

 

 

ニーズ・困りごと:

会社がうまくいっていない(雇用が安定しない、数字がついていない、タイの人をどうマネジメントすればいいのかわからない)が、その原因がよくわからない。うまくいってても将来的にどうしていきたいか、現場の事情がわかっていて相談する人がいない、本社もタイの状況がわからないためアドバイスができず、建設的なディスカッションができない。タイの経営でうまくいっている事例について持っている人に聞きたい

 

 

日本とのギャップ:

代表以外の日本人がいないケースが多い。いたとしても、社長と従業員。全体のことを考えなくてはいけないという責任感を持っているのは社長のみ。(これは日本でも言えるかもしれませんが)大手のコンサルに入ってもらうほどではないけど、日々、組織として経営としての悩みを解決までしてくれなくても、相談したり、自分の考えをぶつけたり、その他の事例を出してくれるようなポジションの人があまりいない。日本では会計士の人はやってるかもしれないですよね。ただ、日本ほど周りの経営者と会合、連携が取れていることもないのと、駐在の方も多いためノウハウを持っている知っている人が極端に少ない。また成功事例も日本ほど多くない。

 

 

会計士が行う実務:

まず、社長のポジション、状況だったらどのようなことを考えているのか、悩みが出るのかを想像して、想定してぶつけてみる。その上で、社長から話を聞く。理解して、ディスカッションしながら話して整理する。解決策、事例があって紹介することができればよりいいが、そんなに簡単ではない、まずは同じ目線でビジネスを理解して、考えてみる。本社と話す場合も全く一緒。パートナーとして一緒に考える姿勢を忘れないでやると、一緒に考える人、上記で書きましたが経営企画みたいなポジションになり、それなりの価値は出ると思っています。(だって話を同じ目線できく人、考える人、頑張ろうとする人がいないから)

 

会社の数字を見て状況を理解しているし、信頼関係があるので、その悩みを他の人にも言わないということもポイントとしてはあると思っています。これが楽しい、やりがいを感じます。そう簡単にいい提案、改善などできないのだけど、少しずつ。

 

 

まとめと思っていること

 

最後に釈明しておきますね。(別にしなくてもいいんだけど)

経営のサポート、コンサルティング、アドバイスという仕事はともすれば、ひとくくりで、先生の大上段からの、上から目線のアドバイス、コンサル、経験がなく知識だけを振りかざす言葉のように言われることもあります。もともと大きい会社にいた時は、そのような仕事をしていなかったので、あまり気にすることもないのですが、日本とは上記で書いた通りギャップはあるかもしれません。日本は会計士がこれをやる必要はなくて、コンサルだけで食っている人もたくさんいます。

 

私も4年前にバンコクに来て、一人でなく、タイの人と組織としてサービスを提供しています。小さい会社の経営者です。うまくいかないことばかりです、日本と違うし、、相談する人もあまりいないし。(会社という大きい概念では違いはないですが、文化が違うため、タイと日本はやはり違います)

 

自分でやりながら、また職業柄たくさんのお客様の事例を見たり聞いたり、話しながら取り入れて、なんとか、自分が関係しているお客様はサポートしたいという気持ちで単にシンプルにやっています。自分でももちろん勉強していますし、他人事でなく、相手のパートナーになりたいという思いで相手の立場で考えながらやっています。もちろん経営者が一番考えているので、そこのアシストになればという気持ちです。側近のような参謀のような。(そういうと企業参謀by大前研一みたいでかっこいいですね)

 

まー、海外なのでどうにか進めていかなくてはいけないんですよね、考えることはたくさんあるし、やれることはたくさんある。経営者の方に対して、会社が大きくても、そこを一緒にやっていくのが面白いんですよね。もちろん自分の会社も含めて。最後は感想みたいになりましたが、ざっくり海外+会計士の3部作。こんな感じです。