事例紹介

タイの常識と日本の常識

2018-06-12

日本本社からの要求とタイ側の回答で社長が板ばさみ?!

今回ご相談いただいたのは、製造業の会社を経営するBさん。

設立から3年、当初より日系の会計事務所を使っているのですが、コミュニケーションがどうもうまくいかないということでお悩みでした。

Bさんは、会計事務所からもらった資料を日本の経理の人に送って一緒に確認しています。
ただ、資料が送られてくるのが、月末が終わった後の3-4ヵ月後です。
日本の会計事務所に依頼した場合は、一般的には、月末が終わった後の翌月末に来るため、本社の経理の人からはなんでそんなに遅いの?もっと早くできないの?といわれます。

状況もわからず、どうしていいのやら。

会計事務所の担当の日本人の方に連絡して聞いたみたのですが、作っているのはタイの人だからその人に直接聞いてくれと言われてしまいます。

社長としてもタイ語ができるわけではないし、それを通訳の人に伝えようとしても、そもそも日本ではこうだけど、タイではどうなのだろう?
タイの常識もわからないのでうまく伝えられません。

そんな経緯で悩まれて弊社にご連絡をいただきました。

タイの常識と日本の常識の違い

このようなケースはよくある相談事例です。

というのも、タイの会計事務所では、日本で通常考えているように月ごとで期限を守り、会計の資料を作成して送るという常識があまり浸透していません。

日本と異なり、税金の処理が煩雑で、毎月の計算、申請が必要なため、税金の作業がメインのサービスで、会計資料の作成はおまけ程度、とタイの会計に関わる多くの人が考えているのが実態です。

それが本社にうまく説明できない、それにより、そのギャップと日本からの要求に板ばさみになり苦しむことになります。

じゃあどうすればいいのでしょうか?
日本とタイは違うんだよ、とあきらめるのか?

いいえ、
それは日本の常識を正しく理解している人が、タイと日本のサービスの違いをタイ人に伝え、提供できるよう努力すればいいのです。これができることが日系の会計事務所を利用する大きな価値のひとつだと思います。

ちなみに日本の常識とその背景がわからず、ただやってくれとタイの人にいっても、
なんで?ここはタイだから無理と一蹴されることはよくあります(泣)

言語だけでない、日本の会計の常識を翻訳してほしい

翻って今回の機会は、言語的には日系の会計事務所としてサポートしてくれていましたが、会計としては、日本の常識にあわせてもらえるよう、サポートしてくれておらず、タイの常識でサービスを提供しているという実態が大きな問題でした。

残念ながら会計事務所の代表、日本人担当者の方は日本の会計・税務に関する経験・知識をあまり有していませんでした。

弊社にて資料を引き継ぎ、毎月帳簿を作成して送付する体制を作りました。
帳簿が毎月送付できるようになった後、月次で訪問を行い、数字の確認、内容・不明点の説明、などを行いました。それにより、状況についてタイムリーに把握できるようになり、事業の状況が可視化され、意思決定がしやすくなったとのことです。

   

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